お琴今昔物語

門下生の独り言

インターナショナル

物凄く昔の事で記憶が定かでは無いのだけど「インターナショナルとは、自国(ナショナル)の文化に入って(インター)行く事」みたいな話をしていたジャーナリストがいた。外側へ向かう事は、実は内側へ向かう事から始まると言うパラドックスが、私の心に深く刺さった。

「明日、海外に飛ぶ。二度と日本に帰らない。何を持って行くか?」が、部屋のお掃除の指針となっている私は、時々「持ち物リスト」を作る(私にとって、大切な物は何かを知る事が出来る)。これ以外は実は不要品なのだとわかるけど捨てられない。

  • 土鍋とお櫃(お米は売っていても炊飯器は売っていない事が多い)
  • 鉄瓶(お水が不味くても、これさえあれば美味しくなる)
  • 包丁と砥石(日本製以外はもはや使えないが、機内持ち込み可能なのだろうか?)
  • 糠床(腸内環境を整えてくれそう)
  • 味噌樽
  • 良質な汁椀、茶碗、お箸
  • 乙女椿と山椒の苗(こう言う植物も機内持ち込み可能?)
  • お琴(何かしらの和楽器は読んで字の如く、場を和やかに楽しくしてくれる。言葉の壁も一気に吹き飛ばしてくれる)
  • 着物と帯(これは着て行こう)

自身が日本人で在ることを、まざまざと感じさせられる。海外で日本の文化を紹介するとか言う次元の話ではなく、家の外へ出て困らない為には自分の必要最低限な物を持って行かなきゃ、というのが私にとっての自国の文化論。だが…、重い。

こんなの持って行く必要があるのだろうか?やはり郷に入っては郷に従え。「現地の物を調達」で完結する。そもそも、海外に飛ぶ事は限り無くゼロに等しい。

 

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