久しぶりに、図書館で借りてきた「紙の本」を読む。
指に触れる少しざらつく感じは、スマホを触るそれとは違って、大袈裟に言えば「木」を感じる。
そして、目に映る少し古びた紙の色は、スマホの不自然に明るい白く光る画面とは違って、大袈裟に言えば「木」を眺めているような気にさえなる。
ひと言で言えば「柔らかく暖かい」、ふた言になってしまった…。
スマホで聞く音楽は、たとえ「生演奏」と謳ってはいても、電子音にかわりはなく。
切り捨てられた「ゆらぎ」と言う周波数は、どんなに望んでも感じることは出来ない。
紙の本を読むように、楽器の生演奏は身体に心地よく。
「柔らかく暖かい」自然を感じる。
「芸術の秋」と言われるこの季節。到るところで演奏会が催される。高額なものもあるが、無料のものも多数存在する。
西洋の楽器の周波数は、和楽器の周波数ほど ( CDやスマホで ) 切り捨てられていないので、演奏会にて「安定感」のある演奏を楽しむことが出来るが…。
切り捨てられた周波数を、身体で感じることの出来る和楽器の演奏会は、この国に産まれた私達にとって「知らないのに、何故か知っている」不思議な感覚を呼び起こされる。
奏者や楽器の力量だけでは計ることの出来ない「何か」を感じる。
「遺伝子は、潜在的に知っている」、と言う神秘に触れる…。
「よく眠れる」と言う神秘にも触れることが出来る…、と付け足しておこう♪