お琴今昔物語

門下生の独り言

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

好事魔多し

お題「お酒での失敗談」 「あいつ、危ねーな。酔っ払ってんだよ。」サイドミラーに映るジグザグ走行している車を見て、旦那が呆れる。 バーン、、、ガガガガガ、、、ブブ、、ブーン。 案の定、横に突っ込んできた。ぶつけたついでに急いで逃げていく。猛スピ…

為されたことを知る者

自身が知り得た物は、全てが先人達の知恵や智慧だ。先人達の努力の結晶だ。「私の物」では無いが、「私の物」では、なくも無い。 5, 6曲を一回ずつ弾く練習法を最近続けていると、少しずつ勘のようなものが戻って来て面白く感じる。 同時に。あれほど「憧…

着物のススメ

以前、お茶の会で見た綺麗な中年の女性で、きものの裾 に流水に浮かぶ鴨が一羽、白地にさっと葱坊主をお太鼓に あしらった染帯。何ということなしに見ていたが、後から 聞いたら、御本人は茶人で金持ちの未亡人。「鴨が葱を背負 っています。ただし葱はもう…

お財布の中にはブラックカードよりも「強靭なメンタル」を ②

昨日からの続きになります。 さて?「強靭なメンタル」ゆえに、場違いな場所に行くのか、場違いな場所に行くから「強靭なメンタル」が形成されていくのか?私の更なる奇行は続く w。 まずはJimmy Chooにて、目に飛び込んできた全開スワロフスキーに羽のつい…

お財布の中にはブラックカードよりも「強靭なメンタル」を ①

富裕層及び男性陣は勿論のこと、お琴初心者さんにも全く関係の無いお話です。訪問して下さった事、いつも感謝しています。が、お忙しい上記の方々はブラウザバックのご用意を。 私と旦那は時に「大人の社会見学」ツアーと称して、ちょっぴり敷居の高そうな場…

死活問題再び?

低血圧で思考回路が停止している早朝の私に、旦那が質問してくる。 「○○ちゃん ( 私のこと)、どうしてお琴の弦は13本なの?」 そんな事、知らないのでスマホでググって下さい…。 日本においてのお琴 ( 否、和楽器全般 ) 人口は衰退の一途をたどっている。な…

引きこもっている貴方 (そして私 ) へ

「お琴を習いにお教室へいらしてね!」と言いたいのではなく。 着物を着る以前の私は、洋服を着ていた。勿論、草履や下駄ではなく「靴」を履いていた。 「素敵な靴は、あなたを素敵な場所へと連れて行ってくれる」 フランスの言い伝えを真に受けた私は、ある…

調弦の美学

四国の邦楽さんのホームページの「調弦の美学」に掲載されていた佐藤義久先生の記事の紹介です。かなり昔に書かれた記事かと思われますが、門下生としては嬉しいですね。ありがとうございます。 かつて佐藤義久先生の曲を練習していました。皆が、チューナー…

お釈迦様とマリリン・モンロー

ブログに悲喜こもごも書いているのだけど。 数年後に読み返した時に。 「随分と、青いことを書いていたな 笑」 と、なっていることを願う。なっていなければ、成長していないと言うことになってしまう。 勿論、先生の仰った事や、職人さん方のお知恵などは、…

投資先は「日本文化」?

今はお店を閉じてしまったのだが、都心でお琴と三味線を作って販売していた職人さんがいらした。 お琴欲しい熱と言う病に罹っていた頃の私。 時々顔を出してお話を伺ったりしていた。 最終的に頂いたアドバイスは。 「出来るだけ若い職人さんから買ってやっ…

「糸締め器」の使い方

かなりマニアックな「糸締め器」のお話になります。どなたにも必要の無いお話かも知れませんが、訪問して下さってありがとうございます。嬉しいです。 結論から書くと「糸締め器」の使い方が掲載されているサイトを見つけたので、ブログでシェア ( 今時、誰…

格差社会について考える

空気の良い所に来ていて、更新 ( いつも深夜零時に予約投稿している ) するのを忘れて爆睡していた…。訪問して下さった皆さまに、心から感謝いたします。いつも、ありがとうございます。 以前、老眼が入ってきた生徒さんに、お料理教室の先生は仰った。 「緑…

夜食にカップニャードルを食べながら…

何故か、皆さまから暖かい励ましのコメントを沢山頂いた記事。ありがとうございます。嬉しい限りです♪ その一方で「引け目を感じている暇があったら、力尽きるまで努力せよ」とのお言葉が聞こえてこなくもない…。えっ? と言うわけで。華々しい経歴を作るた…

大正時代のさくらを眺める

※春の海の画像が出ていますが、大正12年に宮城道雄先生の作曲された「さくら変奏曲」です。レコード音源。 さくら さくら 開きはじめる蕾らの 春を告げるも束の間に 乱舞のやうに狂い咲き 染井吉野か 八重なのか 花吹雪 水面にはらりと 花びらの 音もたてず…

忘れないように

お琴初心者さんに、全く役に立たないかも知れない私の練習法を、今日は公開。 「昔取った杵柄」は、通用しない。 過去に習った曲は、すぐに忘れる ( ←私だけ?)。暗譜するくらい弾いていたはずの楽曲が、弾けなくなるのに時間を要しない。 下手すると1ヶ月も…

時に、引け目を感じる…。

お琴関係のブログやホームページを配信している方々の、華麗な経歴に溜め息がこぼれる。 6歳からのお稽古は当たり前。師範や大師範クラスも当たり前。芸大卒以外はいらっしゃらないのだろうか?何処かのご令嬢や大御所のご子息だったり。○○氏 ( 大御所 ) に…

汝、焦るなかれ

おぼつかない音で、日々お琴の練習をしている私に旦那が言う。 「○○ちゃん ( 私の事 ) は、どうして難しそうな曲ばかり練習してるの?もう少し易しい曲にしたら?」 先生からも同じような事を指摘される 笑。 「難曲は、出来るだけ若いうちに練習しておきた…

佐藤義久作曲「赤い花束」

YouTubeで発表会や演奏会の動画を観ていると、佐藤義久先生が作曲された曲が幾つもアップされていて有り難く感じる。 「皆さま、ありがとうございます。」 正直言うと、本家の門下生では弾けないほど、老若男女問わず皆さん上手で驚く。 私達は作曲家本人に…

冬の練習法

先生の仰った「目を閉じていても弾けるくらい」練習する事は難しい。 では、目を閉じて練習してみる。が、これはもっと難しい。ちっとも弾けないどころかストレスになるだけで、全く練習にならない。 立冬に近くなる頃から、日が落ちるのが早くなってきた。 …

何かを「創る」ことの始まりは「願い」

「孫の代に桶仕込みの醤油を残すのが夢」と話す山本康夫さん。百年後を見据えて、木桶づくりから手掛ける醤油蔵。 自身の蔵の存続だけを考えるのでなく、「桶仕込みの醤油」を未来へ残すべく、木桶職人復活プロジェクトを立ち上げた。 小豆島には、香川県に7…

「貝の口」結びで花柳界気分

着物と言うのは、留め袖を第一礼装として訪問着、付け下げ、小紋と言った順での「格付け」がある ( かなりザックリなので、きちんと知りたい方は検索して頂きたく候う )。 時々お見かけする三弦 ( 三味線 ) の先生に、久しぶりにお会いした。 「付け下げ」と…

多面的なお稽古

お琴初心者さんが今後、もしかしたら遭遇するであろう事について少しばかり…。 お稽古をしばらく続けていると、多分「合奏」をする機会が増えてくる。 先生と二人きりの合奏ではなくて、門下生や生徒たちとの多数での合奏。 お稽古は基本「上達するため」に…

和する

「本当に上手な人達は、大勢で弾いていても、ひとり ( 合奏ならふたり ) で弾いているかのように聞こえるんだよ。」 ぴたりと揃って、音がひとつになっていると先生は言いたかったらしい。 コンクールなどは別として。私が行く無料の演奏会で、そのような演…

お琴の練習時間って、どれくらい?

門下生達と「練習時間はどれくらいか」と言う話題になった。 みんな大人なので、一日中練習している時間など無いのが本当のところ。30分から1時間位が妥当? 私は一曲につき通しで3回が限界 (多分1、2回)、すぐ曲を変えてしまう ( ←これでは上達しない w )。…

鞄の中身は頭の中身?

先生「○○ちゃん (←私の事 )、鉛筆貸してくれる?」 私「先生の鞄の中に挟んでありますよ」 先生「何で知ってるんだ?」 私「鞄の中、見たら誰でもわかります 笑」 先生は何故かアタッシュケースを持ち歩いている。中にはスマホとお財布が入っていて、ペンを…

お琴の音色が弱い…

佐藤社中の門下生で時々行われる合同練習の時に。 門下生から、私の音が男性奏者の音色よりも小さい ( 要は聞こえない w ) と指摘される。 先生は「男性の方が力があるから仕方が無いよね」と、か弱い私の音色を慰めて下さる 笑。 YouTubeなどで、年配の女性…

YouTube視聴出来ることは幸せだが…。

何度説明しても、なかなかYouTubeの視聴の仕方が理解出来ない先生…。 本来、お琴二面、十七弦、尺八と四つの異なる楽器の合奏曲を作曲なさる方なので、頭脳はかなりマルチリンガルで緻密だ。 私の説明の仕方が、イマイチなのだろう…。 「お琴の事なら、いく…

師匠直伝「秘技教えずして教える」

九月中旬に他社中にて、「壱越」を十八番とする尺八奏者の方々に出会った。 これはチャンスとばかりに楽譜を購入するも、先生からは「習ってないから教えられない」と却下される。 が、しつこく先生をその気にさせるべく毎日おうちで楽譜を解読 ( 流派が違う…

藤井凡大作曲「二つの個性」

複数の演奏者による交互演奏法を「掛け合い」と言うのだが、「森の熊さん」に例えて先生は説明して下さった。 例えば二人で森の熊さんを歌う場合、こんな感じ。 () 部分が相方。 ♪ある日(ある日) 森の中(森の中) 熊さんに(熊さんに) 出会った(出会った) 所謂…

完成はしていない。何度でも弾きたい。

他社中のお琴奏者に、歴30年の女性がいらっしゃる。多分三十代。赤ちゃんの頃から弾いている?或いはお琴を持って産まれてきたのだろう…。 「今度、是非一緒に合奏しましょう!」と誘って下さるのは有り難いのだが、何を合わせようと言うのだろう? 「さらし…