歳を重ねると…。
華やかな場所や、賑やかな場所に行くのが億劫になります。まして、行列に並んで何かを遂行するのは、異国からいらした方々の特権のように感じたりします。
春になると…。
邦楽の演奏会が、あちらこちらで開催されます。
是非一度、足を運んでみて下さいませ。
ゆったりとした空間で ( お客様は少ないです w)、時の流れの違いを感じながら過ごす一日は、至福の時間でもあります。
演奏中に眠くなってしまったら、身体と心の要求に逆らわずに、寝てしまって下さい。
退屈だから眠くなるのではなく、「ゆらぎ」が心地よいので眠くなるのでしょう…。
そして、奏者の皆さまへ。
目の前のお客様が寝ていた ( 度々あること 笑 ) としても、「演奏が退屈なのかな?」「つまらないのかな?」と心そぞろにならないで下さい。
お客様は、「ゆらぎ」に心が解放されて安らかに寝ていらっしゃるだけです。
「人の心に響く演奏」と言う言葉は理想として良く使われますが、私は寧ろ「人が眠りに就ける演奏」が今の時代には必要かも知れない、と思うのです。
そして、それは「人の心に響く演奏」ほど難しい事ではありません。
何故なら。
「和楽器」と言う楽器が放つ「ゆらぎ」は、最初から楽器そのものに備わっているから…。