お琴今昔物語

門下生の独り言

「上手くなる事」への執着

「音の粒が揃っていない」といつも注意される。音に集中して、意識して丁寧に弾くようにと教わった。

いつもただただ弾いている。「上手く弾けると楽しいよ。」と先生は仰った。が「お琴を弾いている」だけで楽しい。上手くなくても楽しい。「楽しい」に理由は無くて、それは「好き」に理由が無いのと同じ理屈。

それでも、まだまだ伸び代があると期待しているのか、先生は沢山の事を教えて下さる。「私に期待しても無駄ですよ、少欲知足が私のモットーですから。」と相変わらず「粘着力の無い演奏」をする私に、執念深くお琴を教えて下さる奇特な先生がいらっしゃる。有り難い。

確かに上手く弾く事が出来るようになれば、今とは違う景色が見えるのかも知れない。時には「上手く弾く」と言う事に執着してみよう、私。

「上手くなりたい」と言う欲望無しには、決して上手くはならないのだから。

 

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