お琴今昔物語

門下生の独り言

着物のススメ

以前、お茶の会で見た綺麗な中年の女性で、きものの裾 に流水に浮かぶ鴨が一羽、白地にさっと葱坊主をお太鼓に あしらった染帯。何ということなしに見ていたが、後から 聞いたら、御本人は茶人で金持ちの未亡人。「鴨が葱を背負 っています。ただし葱はもう薹が立っていますが、さそう 水あらば」 というしゃれだったという。こうなるとキモノ のしゃれなのかキモチのしゃれなのか判らなくなるが大変 凝ったおしゃれには違いない。 

( 池田重子コレクション「日本のおしゃれ」 山辺知行さんの解説より引用しています。)

 

着物は美しいだけでなく、時に現代アートに勝るとも劣らない程、面白い。

 

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