お琴今昔物語

門下生の独り言

実在しないが、私の中には実在する。

今週のお題「好きな小説」

 

当時、日本文化に全く興味の無かった私に、「この国には、まだまだ君の知らないこと、見たことの無い美しいものが沢山あるのだよ 笑」と私の狭い世界観の扉をこじ開けて下さった先生がいた。

好事家、目利き、数寄者…。平成の魯山人と呼ばれていた彼は、お琴のことは教えて下さらなかったが、少なくとも今の私の原点となるような何かを沢山遺していった。

「美とは何か?」と言う永遠に答えの無い問に、「この日本と言う国で育まれてきた美意識」を知るうえで、谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」は興味深かったが、デニム姿で関西弁を喋る気さくな平成の魯山人は、人生そのものを楽しんでいらっしゃる方だった。

 

若かった頃の私の心の片隅には、いつも「師匠」として存在していた佛々堂先生。

あれからかなりの月日が経ち…。

久しぶりにお会いしたくなった。

 

ミステリーや、トリビアとしても十分楽しめるが、何と言っても「粋人 ( すいじん )と時間 ( とき ) を共にする」と言う贅沢を味わう愉しさ、これに尽きる。

 

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https://19carrollstreet.jimdofree.com