お琴今昔物語

門下生の独り言

九十九神が、待っている…

三味線が、静かにその時を待っている…。

 

お琴を譲られて、初めて油単 ( お琴カバー ) を開くまで、10年の歳月を要した。

去年ご縁があって私のもとへいらした三味線。

修復する気になるまで、どれくらいの歳月を要するのだろう?

昭和8年製作。

あと数年で九十九神になってしまう。

そうなる前か、その後か…?

 

三味線が、静かにその時を待っている…。

 

 

付喪神九十九神」とは古い道具に宿るといわれる精霊のことです。「九十九」の文字には「長い時間(九十九年)や経験」「多種多様な万物(九十九種類)」などを象徴する意味合いが込められています。古くは 器物が百年経ると化けると信じられていました。そこで九十九年で器物を捨てることが多く、多くの古い器物が「あと一年で命を得られたものを」と恨みを抱いて妖怪に変化するということにも由来している名称だそうです。 因みに、万物に霊が宿るとするこうした信仰・思想を「アニミズム」と呼び、世界各地に存在しています。 長い年月を経た道具などに神や魂などが宿ると中世の人々に信じられていました。

( 木津宗詮さんのブログより引用 )

 

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