三味線選びにおいて。
「親族が持っていた、もしくは大切な方が持っていた三味線を発掘してきて、それをメンテナンスすると言うのは非常にいい選択肢のひとつです」
三味線専門 山萃園の田中さんは語る。
三味線に限らず、和楽器とどのようにして出逢うのか?
「和楽器」に最初から興味のある方は、少数派と思われる昨今。実は、自身も「お琴」を譲り受けてから10年もの間、夏は50度以上冬は0度以下になる屋根裏に置きっぱなしだった 驚!正直言うと、中身を確認せずそのまま屋根裏行きにしてしまった ( ごめんなさい…)。
読者さまの中にも、思い浮かぶ親族や大切な方がいらっしゃるのでは?それを、楽器との「ご縁」と呼ぶのだと思う。それは、三味線や琵琶かも知れないし、尺八や篠笛かも知れない。
「何故親族や大切な方?」と問われれば「その楽器は、そう遠くではない場所で、静かに貴方を待っている」としか云いようが無い…。