お琴今昔物語

門下生の独り言

美しい大和言葉

奏法の記号の意味が記されている頁のある楽譜が、時折存在する。

「六段の調」や「春の夜」などの楽譜。

あやふやに覚えている奏法を確認するときに、開いてみる。

「4」ってなんだっけ?赤丸の中に記載されている文字は「紅差指」…。

紅差指 ( べにさしゆび ) とは

紅をつけるときに用いる指。くすりゆび。べにつけゆび。

いわゆる「薬指」のことだと知る。

美しい日本語。「大和言葉」のひとつだそう…。

昔の女性は、紅を引く際に薬指を使って、ハマグリの貝合わせに塗られた紅を水で溶かして指していた故。

今となっては、ほとんど使われなくなってしまった「紅差し指」と言う言葉の響きに、こころ華やぐ。

日常の中の、非日常…。

 

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