お琴今昔物語

門下生の独り言

お琴の奏法

水野利彦先生作曲「摩訶不思議な夢」 第四楽章「情熱の踊り」

水野利彦先生の゙ホームページにある、奥さまの「RINKOの独断的解説」によると、この曲は全体的に「アラビアムード」だと言う。 「摩訶不思議な夢」第四楽章「情熱の踊り」。 アラビアの踊りと言えばベリーダンスを思い浮かべるのだが、この曲はフラメンコっ…

水野利彦先生作曲「摩訶不思議な夢」第三楽章「ピエロの楽団」

砂漠に突如現れた、色鮮やかなサーカスのテント。 華やかな夜の公演を終えたピエロの楽団は、砂漠の乾いた冷たい空気のような孤独を感じている…。 遠くに見える月明かりが、おどけるピエロの小さな影を砂漠に映す…。 そういう情景が浮かんでくる ( 私個人の…

水野利彦先生作曲「摩訶不思議な夢」 第二楽章「魔法のランプ」。

水野利彦先生と佐藤義久先生は、お二人とも古屋富蔵先生の門下生だった。 師匠を同じとするが、両者のその作風や哲学はまるで違う。 第二楽章「魔法のランプ」。 目を閉じて聞いてみる。紫色の煙が立ちこめる「魔法のランプ」が現れる…。 一気に、アラビアン…

「さくら変奏曲」第一筝練習用動画?

ブログを読んで下さる方々には勿論、お琴初心者さんにも 難しくて 役に立たなさそうな、「さくら変奏曲」第一筝練習用の動画を配信しました 笑。 訪問して下さって、ありがとうございます 喜♪ 楽譜 14ページの⑧番目から最後迄と言う、中途半端な動画ですが……

呼吸法とかワカラナイから、とりあえず笑いながら弾いてみる 笑。

ほぼ、毎日、ガラスペンで文字を書く練習をしている ( 書くのは 3分くらい w)。 三面鏡を机としているが、ふと鏡を覗くと難しい顔をしている 中年の 女が映る 笑。怖いな…。((( ;゚Д゚))) 多分、お琴もこんな感じで弾いているのが分かる 笑。 自身にとって難…

YouTubeでのお琴の練習、クリップ機能使ってる?

お琴初心者さん向けに、YouTubeのクリップ機能の使い方を説明するだけの記事です。使い方をご存知の方はスルーして下さいませ。いつも訪問して下さる皆さま、ありがとうございます 嬉♪ 本来「口伝伝承」だったはずの伝統芸能。今では楽譜や音源だけでなく、…

初心者さんにも割りと効果的な「笑顔」と言う、奏法?

3月15日、今日は萩岡松韻先生の退任式が東京藝術大学奏楽堂にて執り行われる。情弱な私は、ひたすらYouTubeで配信される ( かも知れない ) 日を待つしかない…。 2018年3月18日に開催された、深海さとみ先生の退任式は同年7月1日に配信された。 壮大なスケー…

汝、ネットもYouTuberも盲信するなかれ 笑

お琴初心者さん向けの、かなりマニアックでしかも眉唾なお話しかも知れません。ご興味のある方は、どうぞ…。 いつも訪問して下さって、ありがとうございます 嬉♪♫♬ 「四国の邦楽」さんにて佐藤義久先生が全員のお琴を一人で調弦した際に、音の違いに感動した…

小学校の音楽の授業で「お琴」を弾くために、みんなで仲良く予習しよう♪

まず、一番簡単な ( 簡単過ぎて、逆に分かりにくいかも ) 予習の手順はこちら ⏬⏬⏬ そんなんで本当に良いの?と疑心暗鬼な方、もっときちんと予習したい方はこちら ( 10分弱の動画です♪) ⏬⏬⏬ 親切に楽譜などのダウンロードもありました 喜! ( 沖政一志 Websi…

音楽は時間のように、そして時間とともに。

時間芸術とは。時間の推移のもとに表現・享受される芸術。音楽・文学など。 空間芸術とは。物質的材料を用いて空間に構成される芸術。絵画・彫刻・建築など。造形芸術。 (goo辞典さんより引用) 「音楽は時間の芸術だからね。」 たどたどしく弾いたり、躓 (つ…

尺八と合奏する「乱輪舌」

今回もお琴初心者さん向けの、かなりマニアックなお話になりますが、訪問して下さった方々に厚く御礼申し上げます。 「乱輪舌」 生田流では大阪中之島公会堂に明治天皇が行幸された御前演奏の際に《みだれ》の名称では畏れ多いということで、《十段の調》と…

甲乙つけがたい。

今は使われているのか疑問だが、SNS用語で「乙」と言えば「お疲れ様」の事だそう?使った事無い 笑。 「甲乙つけがたい」と言えば「比較するふたつのものの間で優劣をつけることが難しいさま」と教わった。 十干 ( じっかん ) の、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の一…

お琴の調弦を極める

いつも訪問して下さって、ありがとうございます!今回は完全に宣伝です 笑。お忙しい方はブラウザバックして下さいませ。 何故か最近「お琴の調弦のためのチューナーアプリ」が、このブログ内の注目記事の上位に再浮上してきてると思っていたら、1位になって…

藤井凡大作曲「二つの個性」

複数の演奏者による交互演奏法を「掛け合い」と言うのだが、「森の熊さん」に例えて先生は説明して下さった。 例えば二人で森の熊さんを歌う場合、こんな感じ。 () 部分が相方。 ♪ある日(ある日) 森の中(森の中) 熊さんに(熊さんに) 出会った(出会った) 所謂…

「打合せ」とは?

男性 ( Lenny Kravitz ) の、裸に近い過激な?映像が出てきます。苦手な方はブラウザバック或いは視聴しないで下さいませ w。いつも、訪問して下さることに感謝しています。 Lenny Kravitz、59歳。カッコいいな。 1998年 American Woman の彼も、カッコ良か…

「手」を使うと言う手段

「手」と言う器官は実に不思議な器官だな。 身体に溜まった「邪気」は、手の指先から出ていくと氣功の先生は教えて下さった。 手や足の指先を良く揉むようにと、整体師は教えて下さった。 文章を書く事は、良くも悪くも「排出行為」だとお料理教室の先生は仰…

なめらかな演奏のために…

お琴初心者さん向けの話題なので、お忙しい方はブラウザバックのご用意を 笑。訪問して下さったことに、感謝いたします。 お稽古していると、どうしても滑らかに指が動かない事が度々ある。たどたどしくなってしまう。 「タラリラーン」と弾きたいのに「タ、…

お琴で528Hzに挑戦?

お琴で528Hzを奏でてみよう、と言う少数派のための話なので、お忙しい方はいつものように、ブラウザバックして下さいませ。 過度なストレスに晒され、傷ついたり壊れたりした細胞のDNAを修復するといわれている奇跡の周波数528Hz。都市伝説や陰謀論まで囁か…

出来ない所は、繰り返してみる

前澤社長が自身の所有するストラディバリウスHamma1717を貸し出すことになった、天使のようなヴァイオリニスト「吉村妃鞠ちゃん」旋風が我が家で巻き起こっている。 楽器は、持つべき人のもとへと旅をする。300年の時を越え、国境をも越える…。 「出来ない所…

「意識」してみた

めったにしないが、夜少しだけ練習してみた。 小さな音で。 昼間はご近所さんがお仕事でいないので、大きな音を出して弾いているが、今夜は小さな音で弾いてみた。 ひとつひとつの音を、小さな音で。 丁度良いように、まるで的に当てるかのように弾かないと…

意識するとは?

旦那が昔通っていたジムに在籍していたトレーナーは、ボディービルの大会で優勝した事がある。旦那は彼に訊ねた。 「 筋肉を付けたい場所を、意識して筋トレをする 」と言うのはどういう事か? 「他の場所を全て無視する事」 「 もう少し緻密な演奏をして欲…

妄想琴

紙を一枚用意して 横線 ( 弦 ) を13本描いてみる (2cm間隔だとかなり本格的 ) その横に上から漢数字を書き込む 一ニ三四五六七八九十斗為巾 (さくらの楽譜) 楽譜に書いてある数字と、横線 ( 弦 ) に書かれた数字は同じだから、そのまま素直に弾くと、「さく…

イメージトレーニング

お琴に限らず、どの演奏にも言えるのだと思うが「最初の1フレーズで全てが決まる」。全てが露 (あらわ) になる。 最初(出だし)が下手で、だんだん上手くなる演奏などと言うものは、ほぼほぼ存在しない。最初が下手なら最後まで下手だ、と先生は幾度となく仰…

愛のある3Dのような演奏?

お琴を習っている方々にも、ブログを覗いて下さる方々には更に、どうでも良いお話しと前置きしておく。 YouTubeでお琴の動画を見るのが好きだが、さらにコメントを読むのが好きだ。殆どのコメントが好意的なのだが、中には手厳しいコメントを見かける。いく…

自分の曲だと思って弾いてごらん

お教室では先生の作曲した曲の他に、古典、宮城曲、現代曲、クラシック、ポップスまで、幅広く教えて頂ける。好き嫌いが無い私は、どれも楽しく練習しているつもりだが。当然入りにくい曲もある。そういう時、先生は仰った。 「自分の曲だと思って弾いてごら…

指の力を強化する

ピアニストやバイオリニストの方々と同様に、お琴奏者にとって指の力は必須だ。優雅に弾いているように見えるが、実はかなりの力を必要とする。 「100均に売っているテニスボールより少し大きめの柔らかいボールを買って、何回も握るを繰り返してみて下さい…

弦の力

譲られたお琴の弦は、数十年前の古(いにしえ)の黄色の弦だった。お琴柱を立てて音を鳴らしてみると、優しい柔らかな音色がした。指に力を入れなくても音は出るし、その穏やかな音色がお琴の音色だと信じて疑わなかった。 ところが、これが間違いのもと。お琴…

「媒体」になると言う事

演奏家の最終形態としての「媒体になる」と言うのは、どういう状態なのだろうか? お琴とは違うジャンルだが、ラヴェルの「ボレロ」を踊るJerge Donnの姿が私の脳裏によぎる。 あの空(くう)を彷徨うような虚ろな目で恍惚と踊る彼は、まさしく「媒体」なのだ…

「演奏者の成長」を学ぶ

私はお琴弾きだが、バイオリンやお三味線についてのHPやブログを読むのが好きだ。同じ弦楽器だから、なのではなく彼らの楽器愛や熱量と言うか探求心に圧倒され、つい引き込まれてしまう。 特に三味線屋三萃園さんのHPがお気に入りで眺めているうちに、うっか…

独奏曲の極意

独奏曲の中で、驚くほど小さな音で弾く奏法に出逢うことがある。先生に「これでは誰にも聞こえません。弾いてる本人にしか聞こえない。まして演奏会などでは(お客様には)全く届かないと思います。」と正直に言ってみた。「この部分もっと強く弾いても良いで…