お琴今昔物語

門下生の独り言

途切れないように…。

「お経を皆で読誦する際は、途切れることの無いように読誦しましょう。」

法事に行った時に、菩提寺のお坊さんが仰った。一人でお経をあげる際は仕方がないが、皆であげる際に息継ぎを同時にしてしまうとお経が途切れてしまうから、お隣の方の息継ぎを意識しましょう、と言うことだったかな…。

お経は仏さまのお言葉。途切れることの無いように…。

そして、お隣の方を意識しながら相手を気遣うこと…。

 

お琴を弾いていると、時々この言葉を思い浮かべる。

音色が途切れないように…。

途切れそうな時は、余韻で繋げるように…。

たどたどしく弾いていると、音色が途切れてしまう。

弱々しく弾いていると、余韻が伸びない。

お経の言語はサンスクリット語のスートラで、「糸」や「紐」、「教え」の事だと言う。

「経」は漢語で「たて糸」と言う意味だと言う。

お琴の楽譜は、「糸譜」「縦譜」と呼ばれるが…。

お経のように、途切れることなく弾けたら良いな、と意識だけはしている。

 

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