お琴今昔物語

門下生の独り言

「ゲーテのファウスト」vs.「結城紬」。師匠と門下生の温度差…。

佐藤義久先生から、書き下ろしたばかりの楽譜を渡される 。

題名は「紡ぎ歌」。

紬が大好きな私のテンションが上がる 笑。

私の脳内では、日本の伝統的な手作業での「糸紡ぎ」の、こんな情景が広がっている…。

 

ところが、どうやら先生はシューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン」に触発された様子?

旋律も対訳の歌詞も、オペラの歌声も、情熱的だな。

多分、お互いの「糸紡ぎ」の概念が全くリンクしていない…。

「温度差」が縮まるのか不安…だが、作曲家の意図を読み取ることから、お稽古は始まる。

 

「糸を紡ぐグレートヒェン」

シューベルトにとって初めてのゲーテ歌曲であるとともに、この曲を以てドイツリートが誕生した、と評される。

グレートヒェンは紡ぎ車を回しつつ、ファウストとその口車を思い浮かべて口ずさんでいる。ピアノ伴奏の反復リズムは、歌詞に応じて紡ぎ車が速まったり遅くなったりするさまや、グレートヒェンの気も狂わんばかりの昂奮を描写し、恋する娘の動揺や、悪魔の誘惑を効果的に暗示している。

 

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