お琴今昔物語

門下生の独り言

自分の曲だと思って弾いてごらん

お教室では先生の作曲した曲の他に、古典、宮城曲、現代曲、クラシック、ポップスまで、幅広く教えて頂ける。好き嫌いが無い私は、どれも楽しく練習しているつもりだが。当然入りにくい曲もある。そういう時、先生は仰った。

「自分の曲だと思って弾いてごらん。嗚呼、良い曲だなぁって。」

自己暗示をかけよ、と言う事なのだろうか?苦手な人を「自分の好きな人だと思って接してごらん。嗚呼、素敵な人だなぁって。」と言っているような事だろうか?これは、かなり難しい。

「この曲は私が創った曲!嗚呼嗚呼、なんて素敵なの。」真言(マントラ)を繰り返し唱える。が、かなりの妄想力が必要。無理せず真言はやめよう。

ところがだ。初対面で「この人、全然好みじゃない。」はずだったのが、会う回数が増え人柄を知るようになると「この人、良い人かも知れない。」となって、最終的に「この人の事、好きかも。」となった経験をした方は少なくないと思う。そう言った瞬間が曲にも訪れる事がある。

私の場合初見で入りにくい曲に、よくあるパターンだ。洋楽とまるで違う筝曲は、大人になって学ぶと実は入りにくい。それでもしばらく練習していると、その曲の面白さが何となくわかってくる。面白がってる自分に驚く。故に、選り好みはしないようにしている。

勿論、何故かはわからないが「最後まで入りにくい曲」は存在する。それは人間関係と同じかも知れない。

 

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