お琴今昔物語

門下生の独り言

神の詔琴 ( のりごと )

昭和の時代、良家の子女の花嫁修業のひとつであった「お琴」は、以前は盲人の方々が生業 ( なりわい )として奏でる楽器であり、花柳界においては華を添えるための楽器でもあった。武家の時代には子女の「己を励まし慰めるため」のものであったし、平安時代それは貴族の教養のひとつでもあった。( 諸説あるが、かなりザックリ )

本来、コンクールで争って優劣をはかったり、ホールで華々しく披露、演奏したりするものでは無かったはず。

そもそも、「人」に聴かせるためのものでは無かった…。

時代と共に全ては変化していく。流れに身を任せるのは自然なこと。

それでも、「根底に有りしもの」は忘れないようにしていきたい。

 

琴は神様にお降りいただいたり、お喜びいただくまたは,神様のお告げを伝えたりする呪具です。琴の語源は、本居宣長が『古事記伝』に天詔琴(あめののりごと)の名前から、それはもともと神の詔琴(のりごと)という意味として名付けられ、それが略され「こと」になったといいます。「こと」とは、神様のお告げという意味なのです。

御霊を遷す際には、琴の音が重要です。神道の葬儀である神葬祭においても、故人の肉体から御霊を遷す、「遷霊祭」には部屋を暗くして琴の音色を奏で神職の秘言を奏上して、肉体から御霊を分離させます。

( 日本救急救命師協会より引用 )

 

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