お琴今昔物語

門下生の独り言

落ち着いた音色

「○○ちゃん ( 私のこと )、今日は音色が落ち着いているね♪」

ソファーで寝そべって聴いている旦那が、私に言う。

最近、稀におうちで着物を着たまま練習する ( 正座で着物に皺が寄るのが嫌なのだが )。

洋服は可動域が広くなりすぎて、時に激しく乱暴な弾き方を可能にする 笑。

着物は…。洋服に慣れてしまった私達の生活様式に、いくらかの規制をかけてくる。やんわりと。

「大手を振って、大股で闊歩なさらないでね。」←歩数計が倍近くカウントされる。

「そんなに速く駆け足などなさらずにね。」←ゆっくり歩くも負荷がかかる。

「( 山や滝へ行っても ) これ以上、向こうには行かない方が良くてよ。」←汚れそう、または危険な場所には行ってはいけない。

「( 食べ放題に行こうものなら ) それ以上は、食べない方が身のためですことよ ( 特に帯は良く喋る w)。」←食べ過ぎ警報が発令される。

「ギトギトした脂っこい物は、出来るだけ控え目に。手掴みなどもっての他!」←カロリーの高い物は食べてはいけない?

 

お琴を弾いている時も、「着物」は何か語っているのだろう。

落ち着いた音色の出し方は、多分「着物」が教えてくれる。

心がざわざわと波立つこの季節に…。

 

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