「お琴を習いにお教室へいらしてね!」と言いたいのではなく。
着物を着る以前の私は、洋服を着ていた。勿論、草履や下駄ではなく「靴」を履いていた。
「素敵な靴は、あなたを素敵な場所へと連れて行ってくれる」
フランスの言い伝えを真に受けた私は、ある日清水の舞台から飛び降りて、とびきり「素敵な靴」を買った。
ところが、その直後何故か着物を着る生活を始め…。
殆どの洋服を、神様にお返ししてしまった。
そして、お琴に出会い…。
やがて、世界はコロナ禍に突入した。
「素敵な靴」を買ったのに。
履く機会が全く無いのは何故?
私はお稽古とスーパーマーケットに行く以外は、おうちに引きこもっているに等しい 笑。外出時はやはり着物なので「素敵な靴」は無用の長物、宝の持ち腐れだ?
ある日、閃いた。
Home sweet home
嗚呼、「素敵な場所」って「おうち」のことなのだろうか ( ←多分フランスの言い伝えの意味とは違う )?
今でもクローゼットに大切にしまってある「素敵な靴」。
一度も履いたことの無い「素敵な靴」。
引きこもっている皆さん。
もしかして、おうちのクローゼットに新品の「素敵な靴」はありませんか?
おうちが「素敵な場所」になってしまっていませんか?
断捨離しますか?
それとも「素敵な靴」を履いて、何処かへお出かけしますか…。
「素敵な場所」へお出かけしていらっしゃる皆さんは、きっと「素敵な靴」を履いていらっしゃるのでしょう。
何が言いたかったのか、わからなくなってしまったが、とにかく「素敵な靴」は何処かしらには連れて行ってくれる…らしい。