お琴今昔物語

門下生の独り言

楽器を「哲学」で選んでみる。音色だけでなく。

人生の幸福度を高めるには…。

「富や名声を得るよりも、良い人間関係を築くこと」と噂されるが、苦手な方も多いはず。

一方で、「自身の外側との繋がり ( 家族や友人、学校や会社と言った人間関係 ) に依って、幸福感を得る」と言うのは、寧ろ考え物だと警鐘を鳴らす学者も存在する。外側に拠り所を構築すれば、失うことも当然起きる…。

真の幸福は、内なる「何か」に依る方が揺れ動く事は少ない。

 

 

尺八に、孤高な印象を感じるのは虚無僧の出で立ちのせいでは無く。

( Wikipediaさんより引用 )

 

その哲学、そして精神性にあるように感じる。

自己と闘うのではなく、自己に問う。内なる仏に問う。

 

【 一音成仏 】

一音成仏とは、一声で仏になる、または聴いた相手を仏にするということである。仏とは悟りを得た境地、すなわち尺八を一吹きして禅の境涯に至ることを標榜している。

 一音は別に円音ともいい、仏の声を現す。つまりは尺八の一音が仏の声でもあり、経文でもあり、また空でもある。

 

【 吹けば鳴る。鳴らば耳を澄まして聴け
尺八は我を作り上げてくれる良師である】 

吹けば鳴る。鳴らば耳を澄まして聴け、鳴らざれば心を澄ませ。無声のうちに囁く天地の響きが聞えるであろう。しかもその響きは己の心の響きである。
 尺八は無心である。しかし己が心のままに相和してくれる尺八は、尺八を吹く者にとって無上の知己である。心の友である。しかも我を作り上げてくれる良師である。

( 尺八修理工房幻海さんの「尺八のことわざ」より引用しています。他にも無情感や空と言った禅の世界観にに溢れています♪)

 

尺八を友とする方々は「孤独であろうとなかろうと、人生の幸福度は高められるよ♪」とご存知な感じだ…。

音は知らねど、「哲学」から入るも良し…。