お琴今昔物語

門下生の独り言

楽譜は買ったほうが良い

お琴を習い始めた頃、先生がポツリと呟いた。

「楽譜は自分で買わないと、上手にならないよ」

「先生」と名のつく方々に言われると、どんな言葉も深い意味があるように感じてしまう。が、作曲家である先生にとっては印税の関係などもあって、そう仰ったのかも知れない w。

 

LINEで送られてきた、他社中とのお稽古用の楽曲の楽譜。そのままコピーしても良かったのだが、何を思ったのか手書きで書き写しをした。筝譜の枠も、もちろん手書き ( PC使おうよ、私 )。

写経だと思わないと、やっていられない…。

仕上がった時には、ある種の達成感があった。が、お琴の楽譜を書き写すだけで疲れきってしまった私は、尺八のパートは書き写さなかった。

合奏は、相手の音や入る場所を把握しておいた方が良い。当たり前。

尺八のパートが空白の、手書きの楽譜。綴じてないのでバラバラになる。使用したコピー用紙は変に光る。鉛筆で書かれた下手な漢数字が、なんとも読みにくい。

練習していなかったと言うよりは、練習する気になれなかったと言うのが事実。

おうちに帰って書き直そう。心を入れ替えて、一から書き直そう!(でも面倒だな)

 

 

私はいつしかスマホを手に取り、知らぬ間に和楽器店に電話をしていた。

「楽譜を一冊、注文したいのですが…。」

「先を生きる」と書いて「先生」と言う。先生の仰ることは、あながち嘘では無い。

 

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