お琴今昔物語

門下生の独り言

眠気を誘うお琴の音色

重度の不眠症に悩まされている旦那は、私がお琴を弾いているといつしか眠っている。

お琴やお三味の音色には「ゆらぎ」と言う波形が出ていて、人間の耳では聞こえない音が奏でられているらしい。そのせいかどうかは分からないけど、旦那は必ず眠ってしまう。ゆっくりとした曲だけでなく、激しい曲でも眠っている。私の演奏が上手いからではなく「さくら」の頃から眠っている。

ただし、深い眠りではないらしい。α波状態と本人は言う。気がついたら眠りに入っていて、寝ていたのかさえ分からなくなっている。

旦那だけなのか、日本人の殆どがそうなのか、或いは人類皆そうなのか?和楽器の演奏会に行ったことのある方々の多くは体験した事があると予測されるが「眠ってしまった」=「退屈」なのではなく「癒された」と解釈出来ると感じている。

ひとつ言えるのは、私達日本人の気質や風土に合っているのだろう。

和楽器の演奏会などは、無料で観賞出来る場合も多々あるので、機会があったら行ってみることをお薦めする。演奏者の技術や楽器の品質に関わらず、眠気を誘ってくれるはず。

不眠症大国日本に於いて、研究の余地は十分有ると思うのだが。そう言う事を考えながら演奏会へ行くと、いつしか眠りに入っていてすっかり忘れる。研究者が育たない訳だ。

 

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