お琴今昔物語

門下生の独り言

唄ものは愉し♪

筝曲には唄もの(正しくは地唄/地歌と言う)と言って、演奏しながら唄を歌うものが存在する。所謂古典で200年以上前迄歴史は遡るが、近頃の若い人達は敬遠しがちらしく、先生は事あるごとに私に訊ねる。

「○○ちゃん(私の事)は、こう言う音楽は苦手じゃないかい?お経みたいだし(義父に言わせれば、私と旦那が聴いてるHip-hopやHouseもお経みたいだと言われているが…)、ゆっくりだし、云々…」。私に限らず、こう言う音楽は苦手な方々のほうが多いと思われる。

自分の興味が無い事は他人からしか、その存在を知ることが出来ない。とりあえず試してみたら意外と面白かった事が人生に幾つもあったせいか、好き嫌いは考えないようにしている。「人生が退屈してきたら、自分の興味の枠の外側を探せ」と言ったのは誰だったか、また忘れてしまっているが。ま、誰でもいっか。

お琴を弾きながら、唄を歌う。まさに弾き語り。独奏すれば今で言う「ヒトカラ」がエコで完成する。この、取っつきにくい輩が意外と癖になるのだ。ヤミツキヒトカラ(なんとなくコンビニのメニューみたい)?

地唄は楽しい!音痴な自分に笑いが止まらない。ウオォ~オォ~~と何を歌ってるいのか解っていない自分に笑いが止まらない。お教室で先生も笑いが止まらない。おうちで聞いてる家族も笑いが止まらない。きっとご近所さんも笑いが止まらない。八方良しで唄ものは愉し。

200年以上歌い継がれて来たものには、それなりの理由がある。

 

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