お琴今昔物語

門下生の独り言

古典への誘 (いざな) い

お琴を習う上で「古典」は避けて通れない。特に「先生」や「演奏家」に成ろうとするならば、なおさらだと先生が仰った。さらに続ける。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず、だよ」

コケツニイラズンバコジヲエズ?いや、その言葉は私でも知っている。が、古典とどう繋がるのだろう?

虎穴とは「古典」の事を指し、虎子とは広い意味での「成功」と言う事なのだろうか?

Hip-hop ダンサーやJazz ダンサーなどが、最終的にバレエを習うと言う話はよく聞くが、基本やルーツはどの分野でも大切と言う事なのだろう。

古典を弾いていると、自分の周りの空間が少しずつ緩んでいくのを感じる。

空気の流れが穏やかになるのを感じる。

そして、時間の流れがゆっくりとなるのを感じる。

都会の慌ただしい何かに、無理矢理逆らうこと無く、それでいて逆行出来る時間を得ることが出来る。

先生の仰った「虎子」とは意味合いが少し違うかも知れないが、「古典」は私に (と言うか多分誰にでも) 至福の時間を与えてくれる。

そして、「古典」には何故か枯れそうな古いお琴の音色がよく似合う。

 

 

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