結界を張る - お琴今昔物語

血圧が低い人は、人生の殆どを寝て過ごしているようなもの。と、聞いたことがある。いつも、冬眠しているような感じだろうか？

血圧が低いせいか (関係ないかも知れないが)、「赤」と言う色が好きだ。正確に言えば「緋色」。

緋色の毛氈 (もうせん)は、お琴の下に敷いてある赤い色のマットのようなものの事だが、おうちでの練習には欠かせない。

毛氈を敷くのは、集中力を高めるためでも、血圧を上げるためでも無く (勿論、それらにも効果はあると思うが)、私にとっては「結界を張るため」のものだ。

魔除けの役目を果たす緋色の「毛氈」は、私に襲いかかる睡魔や、家族から入る邪魔と言う「魔物」が入り込めないように、結界を張ってくれるはず。だが、あまり効果が無い…。

それでも毛氈を敷くだけで、一気にその気に成れる不思議な力は存在する。