お琴今昔物語

門下生の独り言

楽器は、それ自体が既に師匠也

「日本の海は駄目だね。海外の波と比べると。」

時々サーフィンをしに海外へ行く知人が言った言葉だが、日本の海でサーフィンをしている方々をTVなどで見ると、私は逆に驚いてしまう。

小さな波に乗って機敏に動く姿は、海外のサーフィンの映像をまるで早送りしているみたいで、日本の海の方が難易度高いのでは?と思わずにいられない。

今日何故か骨董品屋さんから中古のお琴を頂いた。並甲のお稽古用。かなり古くて弦は劣化している上に緩すぎる。根っこが生えていそうなお琴…。琴柱も、お爪も揃っていたから弾いてみた。

「音になってないよ。特に最後の2本」

私にはわからなかったが、旦那は耳が良い。最後の2本とは「為と巾」と言う高い音の事なのだが、古い枯れてしまったお琴は、この音がきれいに出ない。職人さんなどは「為」の音から、お琴の古さを確かめたりする。

弦を張り替えても、音にはあまり期待出来ないだろう。ならばこのまま使うとしよう。このお琴で良い音色を出せるように成ったら、私も一人前のお琴弾き?

日本の波に乗るサーファー達のような難易度の高さを、突き付けられた。

それにしても、かなり高度な技術を必要とする…。

 

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