今は疎遠になってしまったが、遠い昔、前衛美術系パフォーマーと言う方と知り合った。
彼が言うには。
「たとえ、音楽 ( BGM ) が無かったとしても。たとえ、仲間が誰も来なかったとしても。たとえ、お客様が一人もいなかったとしても。それでもパフォーマンス出来るようにしておくんだよ。」
何者 ( 何物 ) にも依存しない。
私はお琴が無いと、どうすることも出来ないのだけど。それさえも、思い込みなのだろう。
エア琴で、自分で旋律を口ずさむ。
形態は違うが、概念を壊すと言う意味では、ジョン・ケージの4分33秒 ( この曲は3楽章構成で、全ての楽章に休符、正確には長い休みを意味する“Tacet”のみが書いてある ) みたいな。
言い方は乱暴だけど、誰しもが楽器の前で4分33秒じっとしていれば「私は今、ジョン・ケージの4分33秒を弾きました」となる。
都庁の、草間彌生ピアノで試してみたい ( と思ったら、 YouTubeで既に演奏している方がいらした…) 笑。
概念を覆されるのは、楽しい。