お琴今昔物語

門下生の独り言

師匠の向こうに、師匠がいる

皆さんは、自身にどなたが乗り移っているのか、をご存知だろうか?

 

表千家裏千家も、元を辿って行くと「利休」に辿り着く。

現代筝曲のお琴奏者や教室の先生のルーツを辿ると、生田流の場合かなりの率で「宮城道雄先生」に辿り着く ( 古典はまた別 )。

私の師匠、佐藤義久先生の師匠は古屋富蔵先生。古屋富蔵先生の師匠は宮城道雄先生となる。

三味線屋三萃園の田中さんは「口伝」について、こう語る。

 

「師匠が乗り移る。」

 

これは口伝に関してのお話だが、「一緒にいる人の影響を受ける」と言う意味では、家族や恋人、友人、上司などの影響も、口伝と言えるのでは無いだろうか?

 

「心の在り方、心の癖まで移るようになる」

 

ある時期から、お琴に取り憑かれている私は「このままでは、先生みたいになってしまうのだろうか?怖い…。」と一抹の不安を感じていた。

ムムム。私に乗り移っているのは、元を辿って行くと、宮城道雄先生なのかも知れない ( と、思いたい 笑 )。

私が日々、お琴の未来について考えているように、宮城道雄先生もお琴の未来について考えておられたのだろうか?

 

「皆さん」の向こうにも、「沢山の方々 ( 家族や恋人、友人や上司など )」がいらして、乗り移って w 「皆さん」に成っていらっしゃるのだと思うと興味深い…、と思いませんか?

乗り移っているのは、どなたでしょう…。

 

佐藤義久先生のお琴教室のホームページはこちら⏬⏬⏬

https://19carrollstreet.jimdofree.com