お琴今昔物語

門下生の独り言

スクイが上手く出来ない

今回は久しぶりにお琴初心者さん向けの、少し真面目なお話なので、お忙しい方はいつものようにブラウザバックして下さいませ。それでも、訪問して下さった事に感謝いたします。いつも、ありがとうございます。

 

「スクイ」と言う奏法がある。お琴を始めて「六段の調」辺りから、お目見えする ( かな?) 。

苦手な方も多いせいか、YouTubeでもコツ等の動画が幾つか存在する。

「さらし風手事」では、頻繁に出てきて辟易してしまい、一層楽しいお稽古となる。

上手く出来ない時は「私の得意なところっ!」と真言を唱えるが、流石に唱えてもどうにも成らない時は「何回も繰り返し練習せよ」と先生に教わった。

それでも駄目な時はお爪に「透明絆創膏」と言うテープを巻き付けて固定して弾く。

 

ちなみにお琴歴30年の知人は、絶縁テープ!を巻き付けている。

それでも、上手くスクイが出来なかった場合…。お爪を見直してみよう。

骨董品屋さんから頂いたお琴に付属していた象牙のお爪は、私が普段使用している物より薄い。弾いてみると、音の透明感が明らかに違う ( 厚みのある御爪は、音が若干重くなるような気がする)。そして、「スクイ」が何とも楽に出来る。

厚みのあるお爪は、弦に対してスクう時にそれなりの力が必要。初心者さんや指の力の無い方には負荷がかかりすぎてしまうのでは?と感じる。

( 重厚感や深みのある音色を求める方、指の力の強い玄人肌の方に、お勧めしていなく候。)

 

お爪なんて、めったに壊れないから「買い換える」なんて考えないかも知れない。先生に依るかも知れないが、少なくとも私の場合は指導されなかった。女性の先生だと違うのかな?

試奏用のお爪が置いてある和楽器店で、是非試してみて欲しい。或いは、先生に相談してみて欲しい。

今までの厚手のお爪は何だったんだろう?と思うかも知れないが、其れは其れで「今までのあなたの指の強化」には必ず役にたっていたはず。

 

※あくまでも、個人の感想です。購入する際は、必ず先生や和楽器店の方にご相談下さい。