お琴今昔物語

門下生の独り言

音色は好み、と言う前に。

楽器に限らず何かを選ぶ時。

コスパの良いものを選ぶのか?自分に合った物を選ぶのか?自分を越えた物を選ぶのか?( ここでは三味線のお話なのだが。)

 

「楽器の限界が、自分の限界を決める」

と前置きして、三味線専門店三萃園の田中さんは動画の中で説明する。

「( 良い楽器は ) 深い身体の動作を身につけないと、ちゃんと良い音が出ないようになっている。」

職人さん、意地が悪いな w。

「しっかりした日本古来の動作が出来ていれば、心が伝わりやすい。心と身体は繋がっているから。」

 

和楽器を学ぶと作法、所作が身につき体幹が良くなる、と聞きかじったことがある。武道や茶道なら納得出来る話だが、「和楽器でなんで?」と感じた。が、上記のような理由からなのかな。

 

「良い楽器を手に入れたは良いが、音がイマイチ」とか「音は好みだよね」と言う話を時々聞くが、もしかして身体の使い方が間違っているのかも、と自分を疑ってみるのも有りなのだろう。

「好みの音」は自身の聞きなれた音かも知れない。どうやら未知なる領域ではなさそうだ。

 

私は良い音色が出ない理由を、自身の技術不足や握力不足のせいにしているが、多分もっと深い意味で身体の使い方がまだまだ未熟なのだろうと思う。

何処が間違っているのか?

楽器が教えて下さる…、らしい。

 

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