お琴今昔物語

門下生の独り言

自身の身体に内在されている物

空前のお琴ブームが到来する必要は無いと思っているが、もう少し楽しむ方々が増えても良いのでは?と感じる今日この頃。日本人としてお琴を知らない方はあまりいないと思っている。お正月の定番「春の海」を聞いたことが無い方然り。それでも、実物を見た事の無い方々が増えている。

最近の「習いたい楽器ランキング」「子供に習わせたい楽器ランキング」等見るとピアノやギター、バイオリンなどが上位を占めているどころか、和楽器はひとつもランクインしていない。日本人が、日本語教室にわざわざ通ったりしないのと同じように、今更和楽器?なのかも知れないが 。

陰陽学と東洋哲学を基礎としたお料理教室に通っていた事は、何度か書いたが、体調を崩した時は「ご先祖さま(三代前以前だったか忘れてしまった。)が頂いていたものを食しましょう。」「自分のおじいちゃん、おばあちゃんの知らない名前の食べ物は出来るだけ控えましょう。」と教わった。

人それぞれ出身地や祖国は違う。全ての方々に効く健康法は無いけれど、自分のご先祖さまから受け継いだ身体は、やはりご先祖さまの「食べたもので出来ている」。あまりにも異質な物を過剰に摂ると体調が悪くなるから、一度リセットしましょう的なお話だった。

それら食と同様に、この国の風土に育まれて育った着物や和楽器は、現代文明に疲れた(取り憑かれた?)心と身体を癒してくれる力が有ると感じる。かつて私も相当疲れていたから、着物や和楽器に出会ったのだと想う。勿論、病むこと無く「和の文化」に導かれた幸多き方々も、この業界には沢山いらっしゃる。

どの人にも大切な情報は、自身の身体に内在されている。ルーツを紐解く事は、癒しに繋がっているように感じる。

 

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