100歳の「手事」 - お琴今昔物語

2012年当時80歳(多分)の後藤すみ子氏の演奏をYouTubeで見て(聴いて)、驚いた！エネルギッシュでパワフル。なんと若々しいハリのある音色なのだろう。

驚かされたのは、これだけでは無かった。約10年後の90歳になられた時も、同じ曲を独奏会で演奏なさった。しかもプログラムの最後に「手事」って、アイススケートで言えば、競技の終盤で４回転ジャンプするようなもの！サブタイトルは「果てしなき挑戦を 90歳の手事」

このまま100歳までお元気ならば、再び「手事」を独奏されるであろう。自身を越えるための飽くなき挑戦は、果てしなく続く。

この曲を弾いてみたい！宮城道雄先生作曲「手事」を。

私は直ぐに楽譜を購入した。情熱は伝染(うつ)る。ただし、技術は伝染(うつ)らない。この後、私の苦難が始まる事になるのだが、楽譜を買って喜んでいる私は未だ知るよしも無い…。