今回もお琴初心者さん向けの、かなりマニアックなお話になりますが、訪問して下さった方々に厚く御礼申し上げます。
「乱輪舌」
生田流では大阪中之島公会堂に明治天皇が行幸された御前演奏の際に《みだれ》の名称では畏れ多いということで、《十段の調》と名付け、10段に区切ったと言われています。( 筝曲演奏家福田恭子氏のサイトより引用 )
お琴初心者さんも「六段の調」の後、しばらく経つと「乱輪舌」を教わる時が来る。どちらも八ッ橋で有名な?八橋検校の作品だ。
調弦平調子と書いてあるが…。
一人で弾く時は「高調子」すなわち壱の弦をDで取る。「壱越」と呼ばれているもの。
ところが尺八と合わせる時は「低調子」、なんと壱の弦をGで取る?「双調」と呼ばれているらしい。お琴柱を置く位置がかなり左寄りになるので、ただでさえ「押し手」の多いこの楽曲は、両手をう~んと伸ばす羽目になり弾くのがとても難儀。
他社中で「乱輪舌」を尺八と合奏する事となる私は、正直知らなかった 笑。「高調子」で練習したまま、嬉しそうに合奏しようとして恥ずかしい思いをした 笑。
「先生から教わっていない」
殆どのお教室 ( 大人向けの )って、一回 30分~1時間くらいが相場だと思うのだが、多分教わらないかも知れない。
それでも。一応。
「双調 ( 低調子 )」とは?
どんな音?
尺八と合わせるためのお手本動画「乱輪舌」。物悲しい尺八の音色と人間国宝初代米川敏子氏の演奏を聴く。
こうして眺めてみると。
「お教室とか、もはや必要無いですよね。お金払って何かを学ぶ人って馬と鹿ですか?全部YouTubeで学べますよね w」と、ひろゆきが笑ってそうな気がする…。