陰陽学と東洋哲学を基礎としたお料理教室に通っていた時に、先生の仰った「私達は、大切な物ほど無料(ただ)で与えられている」と言う話が私は好きだ。
「空気もお日様の光も水(水道水ではなく山の湧水など)も、大切な物ほど無料で与えられている。」先生の言葉は続いた。
伝統文化の催し物は、余程有名な方々でない限り無料で観る事が出来る。無料ゆえアマチュアかセミプロ位のレベルなのだが。ところが、ある瞬間から彼らにエンジンがかかるのか、こちらはぐっと引き込まれる。彼らの世界に入る瞬間が訪れる。
上手いとか下手とかと言う言葉で現せない、プロとアマチュアの境界線を超えた「世界観」のような物にいざなわれる。モニター越しの派手な演出のコンサートとは違って、距離も近かったりマイク無しだったりで、誤魔化しが効かない。その代わり、じわじわと熱量が伝わってくる。熱を帯びてくるのが伝わってくる。こちらもそれに呼応する。最後は拍手喝采で幕を閉じるのだが、これが無料?!
伝統文化をこんなにも身近に触れる事が出来るのは、日本に住んでいる最大の特権だと思う。
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