お琴今昔物語

門下生の独り言

虫干ししてる?

おうちでは、着物を着なくなった。お琴を習い始めて以来、正座で弾くと着物にシワが寄るのが気になってやめてしまった。それでも外出時はほぼ着物で出かける。何故なら、洋服を殆ど手放してしまい、他に着るものが無いから。

お稽古は勿論、スーパーや病院、銀行、旅行と何処へ行くにも着物で行く。80代の女性によく話しかけられる(男性からはほぼ無い)。が、今日は何故か23歳のお嬢さんがいると言う50代位の女性に声をかけられた。「着物、素敵ですね」と(正確に言えば浴衣だったのだけど)。話を聞いていると、どうもお仕事で疲れているようだった。「どうせ、私なんか」感が漂っている。

着物が似合いそうな古風な女性だ。聞けば、ご両親からお嫁入り道具に着物を誂えて頂いたらしいが、その後着ていないとか。

勿体無いな。日本の女性は若い頃も美しいけど、大人になったら着物と言うツールで若い頃とは違う美しさを纏うことが出来る。

彼女も洋服姿だと「覇気が無い」感じだが、着物なら「落ち着いた静寂を想わせる佇まい」となるはず。着物が似合わない日本女性はひとりとしていない。

私は多分、誰にでも同じ事を言っている。「おうちの着物を虫干ししてあげて下さいね。たまには着てって言ってますよ~」。梅雨時期は外した方が良いと言い忘れたが(着物の話は長くなるからやめておこう)。

私がそうだったように、どなたの家にも母や祖母の着物が眠っている。

 

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