弦が緩んできて、お爪で弾く場所が毛羽立ってきたら、「新糸」にするか「切り詰め」て使うか「天地」を替えて使うかに分かれる。
1本だけの時は職人さんに直接持っていき、その場で締めて頂く。
13本全ての弦の糸締めをする時は、先生にお願いする。都合をお伺いするのだが、なかなか忙しいらしくて折り合いがつかない。
「何がそんなに忙しいんですか?」
私の間抜けな質問に、先生は答える。
「練習しなくちゃいけないんだよ。」
「先生はプロだから、練習なんて必要無いのでは?」
「毎日練習する人の事を、プロと呼ぶのだよ」
なるほど。私も毎日練習しますよ、とは言わなかったが。先生も私も他の門下生の方々も、毎日練習する。
では、プロフェッショナルとアマチュアの境界線とは何だろう?
本当は境界線なんて無くて、アマチュアの延長線上にプロフェッショナルが存在しているのだろう。
さらに言うなれば、いつまでも学び続けることが大切、と先生は私に教えたかったのかも知れない。
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