お琴今昔物語

門下生の独り言

お琴の調弦のためのチューナーアプリ

今回も、お琴初心者さん向けの少しマニアックなお話。

お琴と言う楽器は、調弦しないと始まらない楽器なのだが、その調弦をする時に使うのが「調子笛」と言うかなりアナログな物。

お琴を習い始めた頃は、自分の耳が覚えている音で調弦していたが、今思うと非常に怖い。初心者には全くオススメしない。変な音のままで弾く事になり上達が遅れる可能性がある。

現代の方々は電子チューナーと言う、持ち運べるタイプの物をつかっていらっしゃるようだ。が、先生はあまり良い顔をしない。あれを使ってたら、一生上手くはならないぞ、とまでは言わないが、同じような事をヴァイオリン製作者のブログで見かけた。関連記事も面白くて、いつの間にかお琴用の音叉を購入する事になるのだが…。

お稽古も暫くすると、流石にチューナー無しでは難しいと感じるようになり、ついにチューナーを手に入れた。と言っても「Carl Tune」と言う無料のチューナーアプリ。検索すると直ぐ出てくるのでインストールすれば良いのだが、先生に自慢げに見せると「なんか音が合ってないような気がする。」と言われた。

先生の耳は正しい。恐ろしく正しい。私が周波数を変えていなかった事が判明した。メトロノームも付いていて非常に便利なチューナーだが、お琴用として使用する場合はオレンジ色の丸で囲った部分を440Hzから442Hzに変更する事を忘れないように!左下の設定のアイコンから変更可能。

対応する調弦表はこちらのPDFを開いてご使用下さい。

 https://www.satogakki.com/help/KotoTuning.pdf

※サトウ楽器さんより拝借しました。サトウ楽器さん、ありがとうございます。

今では、このチューナー無しでは生きていけない程依存している。が、先生は相変わらず良い顔をしない。

他の社中の先生が仰った「上手くなるためなら、文明の利器は何でも使うべき」と言う言葉に励まされて使っている。

 

追伸:お琴用の音叉も442Hzなので、購入する時は和楽器用の音叉をお選び下さい。

 

佐藤義久先生のお琴教室のホームページはこちら🔽🔽🔽

https://19carrollstreet.jimdofree.com