お琴今昔物語

門下生の独り言

「知恵」と「智慧」

独特の感性でブログを展開していらっしゃる「ランプの仕業」のらんぷさんが先日、お琴が登場する美しい漫画「化粧坂 ( けわいざか )」を紹介して下さいました。猛暑の中、ありがとうございます。

 

「練習量の多さ」が技術の向上に繋がる事を、昨日のブログに書いたが、藝大生、着付けの先生、お琴の先生、沢山の著名人皆同じことを仰る。私には「不思議」に感じたのだが、らんぷさんから「実は不思議でも何でもないことに、気づいているのではありませんか。」とコメントを頂いた。深いお言葉…。

多分、私は未だ気づいていない。知識として頭にはあるが、「知る」と「気づく」は似ているようで、まるで違うように感じる。前者を「知恵」と、後者を「智慧」と表現するのだろうか?

 

「知る事」は、インターネットが普及された現代では容易い。しかし「気づく事」は、どんなに世の中が便利になったとしても難くて、かなり有機的な知覚だと感じている。

一定の練習量を越えた先に見える「何か」を垣間見たくて、毎日練習を続けてはいるが、何かを体得した感があまり無い。ブログに書いている事は、ほぼ先生や、お琴職人さんや、知人からの受け売りに過ぎない。

 

かつて、私に着付けを教えて下さった先生 ( NHKで番組を持っていらしたほどの方だった ) は、 生徒達に仰った。

 

「早く上達しなくて構わないわよ。ゆっくり時間がかかった人の方が伸びるから。」

 

これも、彼女自身が体得した智慧だったのかも知れない。

 

佐藤義久先生のお琴教室のホームページはこちら⏬⏬⏬

https://19carrollstreet.jimdofree.com