ジョン・ケージの「4分33秒」の演奏をシュミレーションしてみる。
おうちの外に出て、静かにゆっくりと眼を閉じる。私の前にはお琴が置いてある ( つもり…) 。
私を中心に。
左方向からカンカンカンカンと何か建設中の音。
後方からムクドリがギャーギャー鳴いている。
前方左45度から遠くに何故かチェーンソーの音、植木屋さんかな?
右方向後ろからボーボーとエアコンか何かの空調音。
飛行機がこちらに向かって来る音が、上空から伝わって来る。
あ、左方向ガツン、誰か何か落としたな?
後方、相変わらずムクドリが鳴き叫んでいる。
前方右45度トラックがバックしてくる音、危ないっ!
4分33秒也。
私の期待していた、風の音や木々の揺れる音は何処 ( いずこ ) へ?
まさに「現代」アートなのだろう。
現代は音に溢れていて、騒がしいな。これでは脳も休まらない訳だ。しかし、それにも増して一番うるさいのは「私の心の声」なのかも知れない…。
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