複数の演奏者による交互演奏法を「掛け合い」と言うのだが、「森の熊さん」に例えて先生は説明して下さった。
例えば二人で森の熊さんを歌う場合、こんな感じ。 () 部分が相方。
♪ある日(ある日) 森の中(森の中) 熊さんに(熊さんに) 出会った(出会った)
所謂「掛け合い」のお手本。
これを同じく二人で、次のように交互に歌った事がある人がいるか疑問だが。() 部分が相方。
♪あ(る)ひ (あ)る(ひ) も(り)の(な)か (も)り(の)な(か) く(ま)さ(ん)に (く)ま(さ)ん(に) …
もうや~めた、となる (お時間のある方は、是非となりにいる人とお試しあれ 笑 )。
藤井凡大作曲「二つの個性」と言う筝曲が存在する。
「掛け合い」を極度に煮詰めたといった結果この曲になった、とは言え…。
↓下の動画は、お稽古用にひとり二役でゆっくり弾いている。
ところが、二人で演奏すると、こうなる!
流れるような旋律を作り出すために、技術力は勿論のこと、共有する練習時間の量、瞬発力や阿吽の呼吸など、沢山の要素を積み重ねて出来あがる藤井凡大作曲「二つの個性」。
「掛け合い」と言う、真剣な「お遊び」。
「粋」と言う概念。