お琴今昔物語

門下生の独り言

お琴と言う楽器

中古のお琴について。其の弐

( 中古のお琴について。其の壱からの続きです ) 弦が劣化していて、緩くなっている。凛とした張りのある音が出ないのだ。「良い音色」に感じない。 ふと。想い出した。初めて「お琴」を弾いた時の事を。 60年以上前のお琴の弦は、いつ張り替えたのか知る由も…

中古のお琴について。其の壱

きのう、ストリートお琴を提案する記事を書いたが。 「怠惰な日常」と謳っている割に全く怠惰ではない日常を送っていらっしゃる、たぬちゃんから 「お琴はピアノみたいに特に調整無しで弾けるんですかね?」と、鋭いコメントを頂いたので、中古のお琴につい…

ストリートお琴推進委員会?

( ストリートお琴推進委員会は実在しませんが、私ひとりの委員会ですww ) ストリート・ピアノのように、ストリートお琴がもっと沢山設置されると良いのに…、と思う。大宮駅には、お琴とピアノの両方が置いてあって、かなり羨ましい。 都庁の草間彌生ピアノは…

デメリット、まだまだあった!

前回お琴を習うデメリットを記事にしてみたが、考えたらまだまだあった! キチンと伝えないと、後でクレームが来ても対処出来ないので、正直に書いてみる。 他の方々の事は知らないが、私はおうちでお琴を弾く時は正座で弾く。何故か右膝と右脚の付け根が痛…

デメリットについて言及してみる

お琴を弾くことや、お稽古は楽しい。沢山のメリットもある。が、デメリットが無いかと聞かれると ( 聞かれもしないのだが )、少し言及してみる。 まず、それなりにお金はかかる。何でも趣味やお稽古は、お金が必要。お道具や楽譜、お月謝などだが、探せば安…

楽器は、それ自体が既に師匠也

「日本の海は駄目だね。海外の波と比べると。」 時々サーフィンをしに海外へ行く知人が言った言葉だが、日本の海でサーフィンをしている方々をTVなどで見ると、私は逆に驚いてしまう。 小さな波に乗って機敏に動く姿は、海外のサーフィンの映像をまるで早送…

多少視力が衰えたとしても…

全ての事に言えるが「新しい事」を始めると、必ず自分の世界観が拡がる。 お琴を始めるまで知らなかったのだが、お三味線やお琴はその昔「盲人」の弾く楽器だったそう(常識のある人は普通知ってると義父に言われた…)。室町幕府の頃から明治までは庇護されて…

美しいものには運命(さだめ)がある

どのお琴も美しいと思う。沢山の数のお琴を見たわけではないが、中には本当に息を呑むほど美しいお琴が存在する。お値段も息を呑むほど悩ましい。高級車一台軽く買えるお値段だ。どのような方が購入なさるのだろう。 お琴は、どんなに高額なものであってもそ…

気のせい…

言語化するのが難しい事のひとつが「気のせい」と言う現象。要は根拠が無いから、言語化しても相手には通じない。通じていないものは言語と見なされない 。例えばお琴を弾いていて鳥が鳴いたら、一緒に歌っていると感じるような事。 「気のせい…」。 お琴は…

仁智礼義信文武斐蘭商斗為巾

「八橋流筝曲は元来、人に聞かせるためのもの、というよりは、自分の心に聞かせて己を慰め、励まして自分自身を磨く技なんです。」 素敵な言葉に、筝人さんのブログの中で出会った。私は演奏者の最終形態である「媒体になる」事に憧れを抱いてはいるが、現実…

「龍神様の化身」と暮らす

中国の易経風水の世界では、龍は四神のひとつで東方をお守りしているらしい。にもかかわらず、龍の置物は北側に飾りましょうと言われているのは、龍神様が水場を好むからだとか(北側の象意は水)。 私は龍の置物を購入したり、彫り物を背中に背負ったりはしな…

眠気を誘うお琴の音色

重度の不眠症に悩まされている旦那は、私がお琴を弾いているといつしか眠っている。 お琴やお三味の音色には「ゆらぎ」と言う波形が出ていて、人間の耳では聞こえない音が奏でられているらしい。そのせいかどうかは分からないけど、旦那は必ず眠ってしまう。…

お琴は氣を巡らす

お琴を弾いていると、氣の巡りが良くなるように感じる。 曲にもよるが、普段ほとんど汗をかかない私が汗だくになる。お稽古や練習した後は食の細い私がお腹がすく。いつも手が冷たい私の手は暖かくなる。 ただ座って指を動かしているだけに見えるお琴の奏法…

それでもなお、お琴は易しい

あたなに日本の某重要人物からLINEが入る。かなり深刻な様子だ。 「某国の首脳がお忍びで明日日本に来る。突然で申し訳ないのだが、お・も・て・な・しをしなければならない。依頼していた人物が、今朝急逝して困っている。着物を着て何か伝統芸能を披露して…

お琴は優しい、易しいのではなく

お琴はどうも性格が優しいらしい。 とある社中の方がお話ししてくださったのだが、新しいお琴を手に入れると今迄使っていたお琴と少し距離が出来る。やはり新しいお琴と過ごす時間が多くなるのは仕方の無いことらしいのだが。 そういう時、今迄使っていたお…