お琴今昔物語

門下生の独り言

目の前の人のために 其の弐

其の壱からの続きです。

「壱越」の魅力を熱く語る私に、先生は仰った。

「ならば、弾いてごらん。」

 

また、墓穴を掘ったか、私…。

たどたどしく下手なりに第一楽章を弾いてみた。「習って無いから ( 上手く ) 弾けません」と言い訳はせず、とにかく弾いてみた www。

「ちっとも心が動かされないなあ。何を弾いてるのか、まるでわからないよ。」

厳しい…。

この曲の美しさ、構成の素晴らしさ、伝えたくても全く伝わらない。

「先生の心が動かないのは、楽曲のせいではなく、私が ( 下手に ) 弾いているからですw。」

 

完璧な商品を売り込みたいのに、説明するのが恐ろしく下手な営業マンのような気分になった。ならば、営業するな?まずは説明 ( 演奏 ) を、それなりに出来るようにしておこう、私。

そして…。

見た目は大事かも?昨日の着物は超絶地味な、焦げ茶色の紬 w。女性には受けが良いが、旦那以外の男性にはまるで受けが悪い。( 旦那は「粋だね」と言うが、先生は「喪服か?」と言う。義父は「100歳まで着れるな」と苦笑いする。)

自身の解釈は「春の山」なのだから、まずは春らしい色の着物を選ぼう ( 秋だけど、関係無い 笑 )。そして、観客は先生だけなのだから、「先生好み」の華やかな着物と帯を選んで着ていこう!ワンカップを手土産に 笑。わりと姑息な古い手を使う私。

「目の前の人」の心を動かすことが出来ないなら、その他の人の心なんて動くわけが無い。一年間くらい、しつこくw 営業 ( 演奏 )してみよう、私。

戦略を考えるのは、楽しい。

 

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