お琴今昔物語

門下生の独り言

お稽古の様子

スマホに聞いて下さい。

お稽古の前に、何故か「スマホと携帯の違い」を先生から質問された。 「スマホは電話じゃなくて、コンピューターですよ。パソコンに電話がくっついてるんですよ~。」 と言う話から、スティーブ・ジョブズの戦略の話になった。 私のように、一番出来の悪い人…

「才能」に見えない「才能」

お稽古の進み具合は、人それぞれだ。が、門下生のひとりに、かなりの強者 ( つわもの ) がいる。( ○○さーん、あなたの事ですよーw!) ひとつの楽曲を去年の12月から、ずっとお稽古している。進み具合からすると多分、今年いっぱい続くと思われる。 あれ?似…

技は見て盗め

発表会の合同練習で久しぶりに門下生達に会えると、つい話が弾んでしまう。ひとり黙々と調弦していらっしゃる先生はポツリと一言…。 「上達する人は、こういう時、先生が何をしているのかを見て学ぶんだよ。」 所謂「技は見て盗め」と言う事を仰いたかったの…

お琴の基礎がある方へ

社中の若手の女子が数ヶ月前から取り組んでいる楽曲に、来週から私も参加することになった。 本来、彼女も私もこの曲を弾けるだけの技量は、持ち合わせていない ( 先生の判断 )。 一曲聴いてアニメ全編見た気になるシリーズ?より第2段「流星群」が次の課題…

夢を語ってみる (?)

ブログを読んでいると、「アフィリエイトで○○万円稼ぎたい!」とか「○○で一番に成りたい!」「日本一 ( あるいは世界一 ) の○○に成るぞ!」などと描かれた、夢に溢れる文章を目にする事が多々ある。 描いた事 ( 言った事 ) は現実に成る、とは本当らしい ( …

丁寧に弾くために。

先生は仰る。 「たった1ページ、或いはたった1行だけでいいから、間違えずにキチンと弾いてごらん」 ( 流派によって違うが私は縦書きの楽譜を使っている ) 旦那も同じような事を言う。 「ゆっくりでいいから、まず間違えないで弾けるようにしようよ」 当た…

古典への誘 (いざな) い

お琴を習う上で「古典」は避けて通れない。特に「先生」や「演奏家」に成ろうとするならば、なおさらだと先生が仰った。さらに続ける。 「虎穴に入らずんば虎子を得ず、だよ」 コケツニイラズンバコジヲエズ?いや、その言葉は私でも知っている。が、古典と…

「紅蓮華」ってロックだったのか!

古典に限らず、殆どの筝曲は盲人達の作曲による。宮城道雄先生以降を現代筝曲と呼ぶきらいがあるが、現代筝曲はドレミ音階で作られているものも少なくない。 「古典は盲人が作曲したから、彼らの弾きやすいように作られている。健常者には弾きにくい (唄いに…

興(きょう)に乗る

唄ものは、唄と唄の間にわりと長い間奏があって、その部分を「手事」と呼ぶ (遊女の手練手管とは意味が違う)。 お教室でのお稽古で「夕顔」の手事にさしかかり、難しい部分は何度も繰り返し弾かされる。私は先生に言ってしまう。 「ここ、難しいんですよ」 …

たいして変わらないよ。

お琴には実は沢山種類があるのだけど、ざっくり言うと「くり甲」と「並甲」の2種類に分かれる。前者が演奏会用、後者がお稽古用。私のお琴は「くり甲・上角」だが、この上にはまだまだ沢山ランクがある。お琴には寿命があって30年~70年位と言われている。 …

「作曲家本人に教わる」と言う事

著名なお琴奏者のプロフィールを見ると「宮城道雄に師事」と書かれたものを目にすることが多々ある。私の憧れでもある。 私は佐藤義久先生と言う作曲家に師事しているが、数十年後私達門下生は先生亡き後(勝手に亡くしてはいけない)に佐藤曲の「生き字引」の…

お稽古の仕方

他の社中のお稽古は、どのようなものかは知らない。個人稽古なので、同じ社中の方の事も実は知らない。 先生から出された課題曲が主だが、乱輪舌以来私は「弾いてみたい」曲を弾くようになった。 まずはYouTubeで「弾いてみたい曲」を探す。弾けるかどうかは…

少し背伸びをしてみる

コロナが世界を席巻し始めた頃、1ヶ月間お稽古を休校した。その間、家にあった「乱輪舌」をずっと練習していた。課題曲では無く、且つ私の実力の範疇では無かったのだが、何故か家に楽譜があったので練習していた。 久しぶりにお稽古に行った日、私は得意気…

もっとも難解な筝曲

作曲家である佐藤義久先生は、時々私達門下生に書き下ろしの楽譜を課題曲にする事がある。まだ世の中に出ていない未発表の、或いは今後発表の予定がある曲だ。 世の中には「難曲」と呼ばれている曲が沢山存在する。宮城道雄先生の「瀬音」や「水の変態」を始…

「上手くなる事」への執着

「音の粒が揃っていない」といつも注意される。音に集中して、意識して丁寧に弾くようにと教わった。 いつもただただ弾いている。「上手く弾けると楽しいよ。」と先生は仰った。が「お琴を弾いている」だけで楽しい。上手くなくても楽しい。「楽しい」に理由…

上達への必要不可欠な条件

「この程度にしか弾けないのか、と他の社中の人たちに思われて悔しくないのか?」 上手く弾けない私に向かって先生は穏やかに仰った。 「悔しいなんて気持ちがあったら、私はここには居ませんよ。とっくにひとかどの人物に成ってま~す。」 言い返してみた。…

上手な演奏とは?

お琴を習い始めた頃、先生に質問をしてみた。 「上手に弾くとはどういう事を言うのでしょうか?」 いかにも初心者らしい、超ストレートで素直な質問だったと今でも誇らしく感じる。 「とにかく、大きな音を出すようにして弾く事を心がけて下さい。」 と答え…

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海外(特に英語圏)の方々が驚く日本事情のひとつに「麻生総理大臣」というのがある。英語的発音をすると「President As hole」にしか聞こえない訳で、当時の米国の大統領が紳士で温厚なオバマさんで本当に良かったと、神仏には感謝しかない。 これで一躍日本…

苦手な手

どの曲にも、何故か必ず苦手な手(奏法)というのが出てくる。お教室で弾いていると何度も間違える。か、途中で止まってしまう。つい先生に言ってしまう。 「ここ、苦手なんですよね。」 「一番得意なところだな。」 と返される。 「そうですね。私の一番得意…